「チョークアート」という言葉には、下記のような3つの解釈があります。

 

海外へ行くと、イベントで道路などにチョークで絵を描いているパフォーマンスを見ることがあります。 パステルを開発した といわれる国、イタリアでは、定期的にチョークアートコンテストが開催され芸術的な絵が道に描かれます。 これらは、一般には、ペイブメントアート、サイドウォークアートなどとも呼ばれます。

また、アメリカでは、大きな黒のキャンバスに大胆な風景などを描くパステル画としても知られており、教会をはじめ、 家やオフィスなどに飾られるアートとして知られています。

メニューや看板としてのチョークアートに関しては、現在は、いわゆるチョークはほとんど使用しません。 カラーバリエーション が少ないこと、耐久性がないことから、オイルパステルという画材を使用して描くものが一般的です。 オイルパステルで描かれたイラストレーションは、指で触れても雨にぬれても、落ちることはありません。 余白部分は、通常のチョークで かき消しができますので、看板やメニューボード以外でもインフォメーションボードとしても 使うことができます。

絵画的なタッチを好む チョークアーティストは、ドライパステルやアクリル絵の具を使用して描く人もいます。

 



  ここで私たちが、主に取り組んでいるチョークアートは、3つ目にあたる「看板やメニューボード・ディスプレイボード」としての チョークアート、「オーセンティックオーストラリアンチョークアート」です。Authentic とは、オリジナル(元祖)の意味として 扱われます。

世界の中でも、オーストラリアは チョークアートの メッカと呼ばれるほど、作品の数も多く、カフェやレストランのメニューボードとして、質の高いものを見ることができます。
オーストラリア人にとっては、身近な存在のチョークアート。私たち日本人の目には新鮮に映ります。高度な印刷技術の発達、 手描き看板職人の不足などで、徐々に姿を消してしまった手描き看板。チョークアートは、コンピュータで作られた 完璧な看板でない 手描きのぬくもりが人の目を奪い、魅了するのだとおもいます。
 
 

 





  もともと、メルボルンのマーケットで、精肉店が黒板に、日々変わる価格を描いたことから始まったとされています。 オーストラリアには、チョークアーティストと呼ばれる人が数名おりますが、ほとんどは、 看板屋の看板の種類の一つとして存在し、 通常は看板屋で 注文をすることが出来ます。

オーストラリアとは、スタイルが異なりますが、イギリスのパブにも、古くから数多くのチョークアートが存在します。 メニューや入り口に飾られたA看板などには、チョークアートで描かれたものが多く見られます。イギリスのチョークアートは、 文字が主体で構成されており、色に関しても オーストラリアのポップなイメージはあまりありません。

オーストラリアは、イギリスの文化を引き継いでいるため、街の中にパブが存在します。そこでもチョークアートを見ることが できますが、 ここからオーストラリア人の看板職人によって、カフェスタイルへ変化したのではないかとされています。

チョークアートが日本に入ってきたのは、日本にカフェ文化が根付き始めた2001年、協会代表である栗田貴子がオーストラリア現地の看板屋で学んだ知識や技術を生かし、日本の景観にあう配色で独自のチョークアート看板をつくりあげ、日本ではじめてのチョークアート専門の看板屋をスタートしました。
 





  最近は、看板以外でも、ひとつの「アート」として注目されています。 また、チョークアートは、筆などの道具を使わず、 指を使って描くことにより、指先の感覚から脳に刺激を与えるため、ヒーリングアートとも言うことができるでしょう。
チョークアートを描いているときに、子供の頃に描いたように単純に楽しい!と思えるのは、カラフルな色のグラデーション による視覚的効果と、体で直接感じる効果があるためだと考えられています。


代表栗田貴子は、 2010年3月より、色における医療的な効果を実証する団体、「社団法人日本カラーヒーリング協会」 の理事の一人として活動に参加しています。
私たちは、このチョークアートを日本に広め、日本の街角にチョークアートが溢れ、豊かな人の心と景観づくりが 出来るよう努めています。